
トマトが実のる時🍅
- tokiyo seki
- 7月24日
- 読了時間: 2分
ゴールデンウィークから始めた、
初の家庭菜園。

気づけば2ヶ月が過ぎていました。
「トマトは初心者向き」
そんな言葉を信じて、苗を購入してみたけれど──
私にとっては、
他の野菜たちよりも
ずっと手がかかって、むしろ難しく感じたのです。
菜園を見に来てくださった方たちは、
「これは苗が悪かったんだよ」
と口々に言ってくださったけれど、
私はなんだか、そうは思えませんでした。
強風で茎が折れてしまったときも、
残った脇芽が、しっかりと根とつながって
時間差で、そっと花を咲かせてくれたから。
諦めかけたころ、
ちょっと距離をおいて
見守っていたら、
いつの間にか──
静かに、でも確かに、
育っていました。

妊娠を願っていた時期の気持ちに、
少し似ているなぁと、ふと思い出しました。
なにかを強く願いすぎて、
逆に遠ざかってしまったこと。
あのときと、どこか重なるような気がして。
“手放す”って、あきらめじゃない。
“信じて待つ”って、ただの放置でもない。
願いは、
深く静かに、
土の奥で育っているのかもしれない。
人の心も、植物も、リンクするものがある。
茎がどの方向に伸びていくか、
いつ花を咲かせるのか──
太陽に照らされて、光合成しながら、
きっといちばんいい方向へと向かっているんだろうな。
見ているだけで、飽きることがない。
気づけば、毎日、少しずつ成長している。
そして、収穫したら──
過去は振り返らない。

そんな姿に、今日も私は、
励まされています。



